〈美術の外で、美術する〉

こんばんは。久々のホームページ更新です。

2020年も残り半年・・・早いもので社会人6年目に入っています。

 

私は大学・大学院の6年間、日本画専攻で作品制作や美術教育(美術館や学校教育)に関する活動をしていました。

在学中は初めて会う人に日本画専攻と言うと「絵だけ描いてるの?」「卒業したら何になるの?」と本当に本当によく聞かれましたが、何になったかというと・・・

ちょっとひとことで説明するには難しい状況になっています(笑)

 

そして現在でも「どうしてこの仕事してるの?」と数多く尋ねられます。

たぶんその真意は「(美術(もしくは日本画)とは関係なさそうだけど)どうしてこの仕事してるの?」が多いかなと思います。ここから、美術=仕事がない そういう共通認識が感じ取れます。

もっというと仕事がないというより、美術と聞いたときに出てくるイメージがすごく限られていて、狭いのだと思います。

 

大学院を出てからの丸5年は一瞬で過ぎ去りましたが、仕事とは?作家とは?美術とは?社会とは?頭の中はいつもそうした謎に包まれていました。

そして一見、「美術」とは関係が無さそうだけど本当はすごく「美術」だっていうできごとを、たくさん見て、感じてきました。

 

少しだけ前のことになりますが、日本画家として活躍する友人のSNSに「美術を身近に楽しんでもらいたい」といったことが書いてありました。友人は、作品制作だけでなく、作品をグッズや洋服として素敵にデザインして販売するなど、精力的に活動しています。

 

衝撃でした。

 

なんと、私も在学中から同じことを考えていたのです。同じことを考えていたのに、どういうわけか、こんなに選ぶ道や人生が違ってくるんだと、心底面白いなと思いました。

 

今に至るまで私が何を目指して生きてきたのかを、整理したら見えてくるものがあるかもしれません。

不慣れながらもここに少しずつ綴ってみたいと思います。